通常のPDFは、ファイルの外にあるものに依存していることがあります。作成者のパソコンにしかないフォント、端末によって異なる色の設定、外部コンテンツへのリンクなどです。20年後に開いたとき、同じ見た目で表示されるとは限りません。PDF/Aは、そうした問題を避けるために作られたPDFの規格です。長期保存のためのISO規格(ISO 19005)で、文書の表示に必要なものをすべてファイル自体に格納することが求められます。
そのため、裁判所、官公庁、国立の公文書館、大学、多くの企業が、申立書、学位論文、入札書類、記録文書などの提出時にPDF/Aを求めています。S-PDFのPDFをPDF/Aに変換ツールは、PDFをPDF/A-1b、PDF/A-2b、PDF/A-3bに変換します。フォントが埋め込まれ、sRGBカラープロファイルが追加されて色がRGBに変換されるので、文書は単体で完結し、どこでも同じように表示されます。
3ステップでPDFをPDF/Aに変換する方法
- PDFを追加する 長期保存したい文書を選択するか、アップロード欄にドラッグします。パスワードで保護されたファイルは、先にPDFロック解除でロックを解除してください。
- PDF/Aのバージョンを選ぶ 提出先から別の指定がない限り、PDF/A-2b(推奨)を選びます。最も古く対応範囲の広いバージョンが必要ならPDF/A-1b、ファイルに添付ファイルを埋め込む可能性があるならPDF/A-3bを選びます。
- 変換してダウンロード 変換を開始して、PDF/A形式のファイルをダウンロードします。複数のファイルを変換した場合は1つのZIPにまとめて届き、各ファイルを個別にダウンロードすることもできます。
S-PDFでPDFをPDF/Aに変換する理由
- 3つのPDF/Aバージョンアーカイブやポータルの要件に合わせて、PDF/A-1b、PDF/A-2b、PDF/A-3bから選べます。
- フォントを埋め込み文書で使われているフォントがファイル内に格納されるので、どの端末でもテキストが同じように表示されます。
- 色の一貫性sRGBカラープロファイル(OutputIntent)が追加され、色はRGBに変換されます。
- 見た目はそのままbレベルはページの見た目に関する規定なので、ページのレイアウトと内容はそのまま保たれます。
- まとめて一括変換複数のPDFを一度にPDF/Aに変換し、まとめて、または1つずつダウンロードできます。
- インストール不要Windows、Mac、Linux、Chromebook、iPhone、iPad、Androidの最新ブラウザで動作します。
PDF/A-1b、2b、3b:どれを選ぶべき?
| バージョン | 準拠規格 | 選ぶべきケース |
|---|---|---|
| PDF/A-1b | ISO 19005-1(最初のバージョン) | アーカイブやポータルがPDF/A-1を明示的に求めている場合、または古いシステムとの互換性を最大限に確保したい場合 |
| PDF/A-2b | ISO 19005-2 | 特定のバージョンの指定がない場合。推奨のデフォルトで、透明効果やレイヤーなどの新しいPDFの機能にも対応しています |
| PDF/A-3b | ISO 19005-3 | 電子請求書に付随するデータファイルなど、任意の形式の添付ファイルを文書に埋め込む必要がある場合 |
受け取った提出規定には、たいていバージョンが明記されています。提出要領で「PDF/A-1b」や「PDF/A-2」といった記載を探してみてください。「PDF/A」とだけ書かれている場合は、PDF/A-2bを選んでおけば安心です。数字が大きいほど、どのアーカイブにとっても「優れている」わけではありません。より多くの機能を認める新しい版の規格というだけで、古いシステムの中にはPDF/A-1しか受け付けないものもあります。
「b」の意味
PDF/Aの各バージョンには、準拠レベルがあります。bはbasic(基本)の略で、文書の視覚的な見た目が保たれることを保証します。つまり、将来開いたときもすべてのページが同じように表示されます。ほとんどの長期保存や提出の目的では、まさにそれが重要です。
より厳しいレベルもあります。a(accessible:アクセシブル)は、スクリーンリーダー向けのタグ付き構造と読み上げ順序も求めます。u(Unicode)は、すべてのテキストを確実に抽出・検索できることを求めます。このツールが作成するのはbレベルです。要件にPDF/A-1a、2a、2u、3uと明記されている場合は、bレベルでも受け付けてもらえるか、提出先に確認してください。
ファイルの検証と準備
この変換ツールはGhostscriptを使用し、選んだバージョンへの完全な準拠を目指しています。ただし、元のファイルによっては、破損したフォントや、PDF/A-1を目標とする場合の透明効果など、PDF/Aで制限されている要素を含むことがあり、これらが厳密なチェックで不合格になる主な原因です。アーカイブや裁判所から準拠の正式な証明を求められている場合は、提出前に、無料のオープンソースツールveraPDFなどのPDF/Aバリデーターで結果を確認してください。多くの提出ポータルでも、アップロード時に独自のチェックが行われます。
- 暗号化されたPDFは、規格で暗号化が禁止されているため、PDF/Aにできません。先にPDFロック解除でパスワードを解除してください。
- スキャンした文書もPDF/Aとして保存できますが、テキストは画像のままです。保存した文書を検索できるようにしたい場合は、先にOCR(文字認識)にかけてください。
- 1回の提出に1ファイル。ポータルが1つの文書での提出を求めている場合は、変換前にPDFを結合しておきましょう。
よくある質問
PDF/Aとは何ですか?
PDF/Aは、長期保存のためのISO規格(ISO 19005)です。PDF/Aファイルには、フォントや色の情報など、表示に必要なものがすべて含まれているため、何年後でも同じ見た目で表示されます。
どのPDF/Aバージョンを選べばよいですか?
アーカイブやポータルが指定しているバージョンを使ってください。「PDF/A」とだけ書かれている場合は、PDF/A-2bを選びます。それを必要とする古いシステム向けにはPDF/A-1b、添付ファイルを埋め込む必要がある場合はPDF/A-3bを選んでください。
PDFをPDF/Aに変換するツールは無料ですか?
はい。1タスクあたり最大10ファイル・50MBまで、1日5タスクまで、登録不要・透かしなしで変換できます。Pro(月額5ドルまたは年額50ドル)なら、1タスクあたり50ファイル・500MBまで、フェアユースの範囲でタスク無制限、広告なしでご利用いただけます。
変換後に文書の見た目は変わりますか?
同じ見た目になるはずです。bレベルは視覚的な見た目を保つように設計されています。ただし、色はsRGBプロファイルでRGBに変換されるため、プロ向けのCMYK印刷用に作成されたファイルでは、色がわずかに変わることがあります。
ファイルが正しいPDF/Aかどうか確認するには?
無料のオープンソースツールであるveraPDFなどのPDF/Aバリデーターで開いてください。アーカイブ、裁判所、官公庁から準拠の正式な証明を求められている場合は、確認しておくことをおすすめします。
パスワード付きのPDFを変換できないのはなぜですか?
PDF/Aの規格では暗号化が認められていないためです。先にPDFロック解除でパスワードを解除してから、ロックを解除したファイルを変換してください。
スキャンしたPDFをPDF/Aに変換できますか?
はい。見た目のままの状態で保存されます。テキストも検索できるようにしたい場合は、PDF/Aに変換する前に、スキャンしたPDFをOCR(文字認識)にかけてください。
法的な文書や公的な記録をここで変換しても安全ですか?
ファイルはHTTPSで転送され、公開されたWebアドレスを持たない非公開のストレージで処理されます。共有や再利用されることはなく、最後の操作から1時間後に自動的に削除されます。「今すぐファイルを削除」を使えば、それより早く削除できます。
最終更新:(S-PDFチーム)